詳細情報

　くたびれ褪せた柱の青を背に、うねる黒髪をつややかに身へ流したまま、彼女は僕を見下ろしていた。


　これは「本」の形をしていない物語です。
　20世紀初頭の上海租界で、青い目の少年が、青い柱の楼閣に住まう、鳥に嫁いだ娘に聞かされた「幻想譚」。
　そんな記憶を語り聞かされた青年が、従妹の少女……世紀末を飛び越えてなお幻想譚を蒐集する、ダンスタブル嬢へと綴りました。


　彼女から彼へ、かつての少年から青年へ、彼から彼女へ。
　幾人もの人づてに伝わる、これは近代からの幻想書簡です。

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[特設ページ]　http://lir.verse.jp/project/Dunstable/index.html

　こちらは便箋を模したA5サイズの用紙に、書簡体形式の短編を印刷した「書簡」形式の同人誌になります。
　本文には「孔版印刷を利用した、一種のスクリーン印刷」(http://jam-p.com/jam/features.php)を使用。
　印刷の特性上、多少インクが落ちやすいとのことです。
　触る、こする、などではインク落ちは確認できませんでしたが、経年により便箋の模様部分の印刷が多少薄くなっていくかもしれません。

　詳細は特設ページをご覧ください。
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• ページ数・曲数など

  6葉

• 主な作家

  • 篠崎琴子

• カップリング

  • なし

• 印刷方式

  • その他

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